twnovel まとめ 【お嬢様のいいつけシリーズ】

twitterの140文字制限内で小説を書けるだろうか?
と思って超短編小説をtwitter内で何本か書いていたら、同じ事を考えた人達が
#twnovelというハッシュタグを使って小説を書き始めた。
そのタグを使って自分も書いているうちに、思いがけず話がシリーズ化してしまった。
ハッシュタグの検索ではあまり過去までは遡れず、既に検索しても一部分しか出てこないので
ここにまとめておく。
ついでに書いてる時に何を考えていたかという裏話も付け加えてみた。
140文字(タグを除くと131文字)の中で全てを表すという主旨からすると
蛇足以外の何物でもないが、時間が経つとたぶん自分でも何を考えていたのか
忘れてしまうと思うので、記録として残しておく。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで有名な人形師の所へ人形製作の依頼に行ったら、交換条件として私の身体を調べさせて欲しいと言われてしまいました。恥ずかしいけどこれもメイドの務め。と覚悟を決めて服を脱ぎ、真っ赤になりながら奥の部屋へ入ると、身長と体重を測定されました。え?これだけ?

シリーズ化はまったく考えてなくて、単にメイドさんの出てくる話が書きたくて書いた話(笑)。
この時点のメイドさん朝比奈みくるのイメージだった。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで錬金術師さんの所へ届け物に行くと、ご主人から髪の毛を一房欲しいと言われました。何に使うのでしょう?しばらくしてお屋敷に新しいメイド見習いが来ました。驚いたことにその子は私と瓜二つで、鏡を見るようでした。私に生き別れの姉妹はいないはずなのですが?

最初の話を書いた後、すぐに思いついた話。
この時もまだシリーズ化は考えてなかった。
TLで「メイドさんシリーズですか?」と言われて「そのつもりは無いんですが」と答えた覚えがある。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで本屋さんに本を取りに行きました。雑用ばかりですが見習いメイドなのでしかたがありません。渡された本を見て、私は赤面してしまいました。この本はお嬢様にはまだ早すぎるのでは?と言ったら蹴り倒されました。え?「はじめてのC」ってHな本じゃないんですか?

お嬢様とメイドさんは出てくるけど、最初の2本とは世界観が違うので、全く違う話として書いたもの。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで謁見のお供をさせられる事になりました。見習いメイドの私が何故?と言ったらお嬢様はニヤニヤ笑うばかりです。謁見の時間になり、お嬢様と私は王様に拝謁しました。正直言って私は王様が好きではありません。デブだしケチだし意地悪だし、あれが私の父親だとは。

ここからシリーズ化を考え始める。
お嬢様とメイドさんの主従を逆転させる結末を思いついたので、そこへ話を向けるための話。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで町外れの塔へ届け物に行きました。塔にはどこにも入口が無く、どうしましょう?と考えていると上から長い髪の毛がスルスルと降りてきます。結びつけたカゴが登っていくのを見て、あれでは髪が傷みますね、と考えて気付きました。届け物はコンディショナーでした。

グリム童話ラプンツェルから思いついた話。
ファンタジー世界と現代が混ざった世界というのが、このへんから展開されていく。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで教習所に行くことになりました。学科は割と楽でしたが、技能が思ったより大変で、なかなか思うように動かせません。お屋敷には運転手がいるのに、なぜメイドに免許が?とお嬢様に聞くと、こう言いました「だって格好いいじゃない?ドラゴンに乗るメイドなんて」。

自動車の話かと思わせて、最後でひっくり返すように考えて書いたんだけど、上手く行ったかどうか。
ファンタジー世界と現代の混合が更に進む。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで遠くの町まで買い出しに行きました。お屋敷のドラゴンを使ったのですが、まだ慣れなくて大変です。でもGPSのおかげで迷わずに行けました。便利ですねGPS。あ、そうそう、ずっと上空を飛んで案内してくれたガーゴイルくんに、あとでお礼をしておかなくては。

GPSが「ガーゴイル ポジショニング システム」の略である事は言うまでもない(笑)。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで湯浴みのお供をしました。なぜ急に?と疑問に思いましたが、大きなお風呂はやっぱり良いです。お城を思い出します。お嬢様がさっきから不満げな目つきで私の胸を見ているのですが、何でしょう?聞くとまた蹴り倒されそうな気がするので、黙っている事にします。

メイドさんが巨乳で眼鏡っ娘というイメージに変化して、それに伴ってお嬢様が貧乳という設定に。
西川魯介さんの「あぶない!図書委員長!」のイメージ(笑)。

あぶない!図書委員長! (ジェッツコミックス)

あぶない!図書委員長! (ジェッツコミックス)

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけでパソコンを修理に出さなければならないのに、眼鏡が壊れてしまいました。コンタクトレンズはありますが、あれを付けて歩くと目立つので困ります。これもあの父親が、私が生まれる時に「眼鏡を外すと実は美人」と余計なことを精霊に願ったからです。まったくもう。

眼鏡っ娘設定のための話。
3本目に書いたお嬢様がパソコンユーザという話を、シリーズにつなげるための話でもある。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけでお屋敷のドラゴンの世話をすることになりました。乗ったことのある子なので愛着もあります。でも成長すると飛行タイプに変化して、私の免許では乗れなくなるのが残念です。とお嬢様に言ったら、大型戦闘ドラゴンの免許まで取らされる事に。私はメイドなんですが?

最後の話に向けて、メイドさんの戦闘力を高めていくための伏線。
成長すると飛行タイプに変化するドラゴンは「パンツァードラグーン」のイメージ。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで遠乗りのお供をしました。私はまだ仮免ですが、お嬢様は飛行ドラゴンの普通免許を持っているのです。小さい頃から乗っているそうで、さすがに上手なのですが、地上1mでの高速飛行は怖すぎです。それにしてもお嬢様、よく免許が取れましたね?高所恐怖症なのに。

この世界では馬の代わりにドラゴンに騎乗するんだろうなぁ。と考えて思いついた話。
ちなみにお嬢様は「サイバーボッツ」のデビロット姫のイメージ。
実際にはメイドさんのほうがお姫様なわけだが。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで遠くの町まで行きました。高い塔が建ち並ぶ大きな町で、メイドが大勢いたので話しかけてみたのですが、言葉が通じませんでした。ちょっとがっかりです。修理の終わったパソコンを引き取って、お屋敷に戻りました。それにしても不思議な町ですね、アキハバラって。

お嬢様のパソコンはどこから?という疑問に対する話。
この世界は東京と重なっていて、秋葉原で接しているという設定。
ちなみにお屋敷は東京都庁の位置にある。
このへんは大好きな「魔法の国ザンス」シリーズの影響が大きい。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけでまた教習所に行っています。大型戦闘ドラゴンの免許なので、学科、技能の他に戦術があります。お嬢様はメイドに何をさせる気でしょう?それに、ドラゴンで戦闘する時は着替えなくてはならないのがちょっとイヤです。いくら伝統とは言え、こんな露出度の高い服は。

ドラゴンに乗って戦う女騎士の露出度が高いのはお約束(笑)。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで厨房の手伝いに行かされました。料理はあまり得意ではないのですが?と思いながら厨房に行くと、玉子を取ってくるように言われました。それぐらいならお手伝いできます。でも玉子を取るだけなのに、なぜ戦闘ドラゴンが必要なのでしょう?それとこの巨大なカゴは?

メイドさんはもとお姫様なので料理が下手。
戦闘ドラゴンの免許は無事に取得できたようだが、お屋敷ではメイド服のまま乗っている。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけでロック鳥の世話を任されました。玉子を取る為に戦闘ドラゴンで捕獲した子です。戦いで友情が生まれたので、クーちゃんと名付けました。こんなに苦労したのに誰も誉めてくれません。お嬢様にはまた蹴り倒されました。確かに性別を確認しなかったのは失敗でしたが。

メイドさんの戦闘力はロック鳥を仕留める事ができるくらい上がっている。
でもお嬢様の蹴り倒しはそれを凌駕する設定(笑)。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで村まで剣を受け取りに行きました。クーちゃんに乗って。てっきり刀鍛冶の所かと思ったら、剣はなぜか広場の岩に突き刺さっています。でも引っ張ったら簡単に抜けました。村の人が驚いていたようなのですが、どうしてでしょう?エクスカリバーって何のことですか?

メイドさんの戦闘力は更に上がる。
ちなみにメイドさんの正体はお嬢様しか知らない。
聖剣は王族にしか扱えない事と、これからその力が必要になる事も知っている。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけでハロウィンの飾りを作っています。厨房から貰ってきたカボチャが妙に堅くて、彫るのが大変です。ふと思いついてエクスカリバーを使ってみると、ものすごい切れ味でサクサクと彫れました。でも長くてちょっと使いづらいです。折って包丁に作り直すべきでしょうか?

ハロウィンのカボチャを彫るのは、けっこう重労働。
とTLで呟いた時に思いついた話。
巨大カボチャを一人でくりぬいて飾りを作った時は、たっぷり4時間ぐらいかかった。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで魔女の島へ行きました。お嬢様の名付け親なんだそうです。見た目は小さな女の子だったので驚きました。エクスカリバーを見せると、魔法で小さくしてくれました。呪文で元に戻るそうです。これなら果物も剥きやすいですね、とうっかり言ったら蹴り倒されました。

お嬢様の蹴り倒しは魔女仕込みという事が判明する話(笑)。
魔女は最後の話に持って行くために登場させた。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで魔女の島まで行ったら、魔女さんが帰りについてきました。白の時代から生きているのに、お嬢様より年下にしか見えません。大事な用があると言っていましたが、本当でしょうか?ああもぉ、アイスクリームが食べたいならそう言って下さい、お店に張り付かないで。

白の時代は三百年前ぐらい。
実際にはもっと前から生きていて、実年齢不詳。見た目は幼女。
白の魔女だけあって白いアイスクリームが好物らしい。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで町のペットショップへ行きました。お屋敷にはドラゴンやガーゴイルはいますが、お嬢様が苦手なので小動物はいません。ですからペットショップへ行くのは初めてです。キャットフードの大袋をたくさん買いました。美味しいのでしょうか?魔女さんの好みって謎です。

なんでこんな話に。と書いてから思ってしまったが
後からcocoさんの「今日の早川さん」に出てきたティンダロスのイメージがあったせいだと判明。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけでピクニックのお供をしました。とても良い天気で楽しかったのですが、ちょっと失敗してお嬢様にひどく怒られてしまいました。確かにバーベキューの火おこしで、横着してドラゴンブレスを使ったのは無謀だったかも知れません。まさかグリルごと焼失するなんて。

最初は食材が真っ黒焦げという話だったんだけど、文字数内でうまくまとまらなくてこうなった。
文字数制限で話が変わってしまう例。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけでしばらく魔女さんのお世話係になりました。白の時代の大戦や、もう一人の白き魔女の話を聞くのは楽しいのですが、暇になるとなぜか私に剣の稽古をさせようとします。おかげでエクスカリバーを扱えるようになりましたが、ひとつ困ったことが。少し腕が、太く...

メイドさんの戦闘力更にアップ。
実際にエクスカリバーを片手で振り回せるようになったら、腕が少し太くなるぐらいじゃ済まないと思う。
TLで「ブラック・ラグーン」という漫画に戦闘メイドさんが出てくる事を知ったが、まだ読んでない。
主役ではないらしい。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで町まで行って買ってきたのは、とても奇妙なものでした。お屋敷の庭にレッドスライムが時々出て、剣で切り刻んで退治しているのですが、見た目がその死骸とそっくりです。こんなものが好きだなんて、お嬢様も変わってますね。え?どろりっち、って言うんですか?

何故かtwitterのTLで「どろりっちなう」を頻繁に目にするので、それで思いついた話。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで歯医者へ行きました。あ、私が虫歯になったわけではありませんよ。つきそいです。行くのを嫌がってお屋敷から出ようとしないので、ちょっと大変でした。やっと行ったら今度は泣きわめくし逃げようとするしで、また大変。甘いもの食べ過ぎです。ドラゴンのくせに。

お嬢様がドロリッチ好きという設定になったので、その続きに見せかけた話。
ドラゴン専門の歯科医は命がけだと思う(笑)。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで図書館に来ています。本を借りにきたのではなくて、お嬢様の開発した図書館システムが今日から稼働するのです。パソコン使い始めて日が浅いのに、いきなりこんなものを作るとはさすがですね。これでだいぶ使い易くなるでしょう。このアレクサンドリア図書館も。

お嬢様がパソコンでC言語を使っている話の締めとして書いた話。
この世界のアレクサンドリア図書館は焼失しなかったらしい。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで今日は留守番です。お嬢様は本屋さんへ行っています。いつもなら私が行くのですが、今日は自分が行くと言って出て行きました。なぜでしょう?その間にお嬢様の部屋を掃除していたら、注文票が出てきました。注文した本の名前が書いてあります。ん?バストアップ?

お嬢様の貧乳設定を強調する話(笑)。
この世界にAmazonは存在しないようだ。

tokoya: #twnovel お嬢様の言いつけで魔女さんのお世話をしているのですが、最近は塔から出てこないのでやることがありません。ずる。結界の強化と言ってました。大事なお仕事のようです。ずる。隣国の新しい王様と、何か関係があるのでしょうか?ずるずる。あ、意外と美味しいですね。どろりっち。

ここからが最終話に向けての話。
ここに出てくる塔は5本目に書いたラプンツェルの塔。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで会議に出席しました。魔女さんのお話によると、もう一人の白き魔女が隣国の新王を惑わし、この国に攻めてくるそうです。予言では聖剣を手にし、ドラゴンと怪鳥を従えたワルキューレの力が、それを退けると言われました。大変です。その人は何処にいるのでしょう?

ここから最後までの5本が、シリーズ化を考えたときに先に書いた話。
この話につなげるためにメイドさんがドラゴンに乗ったり、聖剣の使い手になったりした。
終わりが先にあって、途中の話を埋めるという話の書き方は今までにやった事が無かったが
結構面白かった。
これをPOSTした時にTLで「イクサオトメイド」と言われた(笑)。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで魔女さんとお屋敷の地下へ行きました。そこにはとても大きな扉があり、隣国の王は魔女に騙されて、この扉を開くために攻めてくるそうです。以前はこの場所にお城があったという事も初めて知りました。この扉を開くと何が起こるのでしょうか?名状し難きものって?

隣国が攻めてくる理由として後付けで考えた話。
クトゥルフ風味は単なる趣味で深い意味はない。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで戦う準備をしています。魔女さんはラプンツェルの塔で結界を維持するため、戦う事ができません。こちらの戦力は戦闘ドラゴンで、私と瓜二つのホムンクルス達が乗ります。国を守る義理はもう無いのですが、今はできる事を精一杯やろうと思います。お嬢様のために。

ホムンクルスは2本目で出てきた奴。
まさかあれが伏線になっていたとは、自分でも思わなかった(笑)。
メイドさんの髪の毛が入っているので、ある程度コントロール可能という設定。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけで戦っています。戦闘ドラゴンの半数は負傷して戦闘不能になり、その隙に敵軍が突入、お屋敷が占拠されました。お嬢様が人質に取られて私は真っ青になりましたが、お嬢様が敵の将軍を蹴り倒してあっけなく戦いは終結しました。ホッとした私は、大声で泣きました。

王宮騎士団は別の所で戦ってるんだけど、メイドさん視点なので書けなかった。
お嬢様は騎士団長の娘という設定があったりする。
予言ではメイドさんの力で戦いが終わるはずが、実際にはお嬢様の蹴り倒しで終結(笑)。
このシリーズの主役はお嬢様なのかも。

tokoya: #twnovel お嬢様のいいつけはもうありません。あの戦いで王様、つまり父親が亡くなり、私はメイドを辞めてお城に戻ったからです。女王になったので、お嬢様が今では私の臣下かと思うと、なんだか可笑しいです。たまに二人でお城を抜け出して、アキハバラへ遊びに行っている事は、内緒ですよ。

そしてようやく考えていた最終話に到達。
最初に考えた話だと王様は単に王座を放棄するだけで死んでないのだが
文字数制限で殺してしまった(笑)。


名前すら付いてないが、メイドさんとお嬢様、それに魔女さんの三人は
結構愛着のあるキャラクターになった。
このまま終わらせずに続けてしまおうかとも思ったのだが
最後の話を先に書いて、そこに向けて話を続けてきたのを今更止めるのもアレなので
予定通り10/31に終わらせた。
数えてみたら32本もあったのは驚いた(笑)。
女王になった後の話や、お城を飛び出すことになった話なんかも
なんとなく考えはあるけど、それはまたの機会に。